ハーブ セージ

セージの効能として代表的なものはは抗酸化作用です。

抗酸化作用が期待できるのでアンチエイジングに最適!

また育て方もとても簡単なので初心者の方にもおすすめです。
お庭で育てるのはもちろん、ベランダやキッチンの片隅ですくすく育つ!

そんなセージについて紹介していきます。

セージの基本情報

セージとはシソ科の多年草で、花がサルビアに似ていることからヤクソウサルビアという別名を持ちます。

草丈は1メートル近く生長し、横幅も1メートルほどまで育つ、大型のハーブです。

ヨーロッパでは

「長生きしたければ5月にセージを食べよ」
「お庭にセージを植えていれば、老い知らず」

などと言い伝えられ、古くから不老長寿のハーブとして親しまれてきています。

因みにひき肉の腸詰の“ソーセージ”の語源は牝の豚を指す(saw)とハーブの(sage)の組み合わせでできたともいわれています。

セージの種類

セージの種類は大きく分けて3通りあります。

次々と葉っぱを出す「食用」
きれいな花を咲かす「観賞用」
油分や香り成分を多く含む「アロマ、芳香用」です。

セージの目的や楽しみ方によって育て分けましょう。

食用

コモンセージ…一般的に広まっているセージ。魚や肉

トリコロール…白・赤のまだら模様の入ったセージ

アメジストセージ…綺麗な花を咲かせ、草丈が大きくなりやすいセージ

ゴールデンセージ…黄色がかった、明るい色のセージ

観賞用

ホワイトセージ…儀式などで使われ、“神聖なハーブ”と呼ばれることも。花言葉は「家族愛」

コバルトセージ…濃いコバルト色が特徴。スマートな草姿のため、倒伏に注意。

フルーツセージ…甘い香りが特徴。

アロマ、芳香用

クラリーセージ…エッセンシャルオイルでよく使われるセージ

パイナップルセージ…パイナップルのような甘い香りが特徴。寒さに強いセージ

 

セージの使い方

観賞、アロマ・芳香以外の使い方を紹介します。

1番よく使われるのがティーです。
セージの収穫は1年中できますが、秋の過ごしやすい季節が旬になります。

その時期にたくさん収穫したものを乾燥させて保存して使うのが一般的ですが、家庭菜園ならではの楽しみ方が別にあります。
それはフレッシュなセージを大量に収穫し、とれたてのものを水出しでいただくというものです。
簡単で贅沢なセージ水があっというまにの出来上がり。

ポイントは水につける時にセージの葉を揉んで香り物質を出してあげることです。
葉っぱを揉むことで葉の表面についている香り物質が葉っぱから離れるので、水に散らせてあげるイメージです。

たくさんセージを使わないと上手く水に香りが移らないので、セージを栽培する方だけの特権ですよ。
セージだけでもいいですが、他のハーブと混ぜるとより一層豊かな香りが楽しめます。

ティー以外のセージの利用法としては定番として、肉や魚料理の香りづけです。
前述したソーセージの例にもあるように、セージの持つ殺菌作用や抗酸化作用が食材を腐りにくく、日持ちするように働きかけます。

また、肉や魚のくさみもセージの香りで消されるので一石二鳥です。

セージはお花も食べられます。
初夏にかわいらしい花を咲かせますがその花こそエディブルフラワー(食用花)としてよく利用されます。
栽培の観点からもセージの葉を長く楽しむには花を早めに摘む必要があるので花を咲かせ次第、エディブルフラワーとして収穫しましょう。

セージの効能・成分

セージ

セージは不老長寿のハーブと言われ、様々な抗酸化作用を持つ成分を含んでいます。

また、その強い香りから気分を高めてくれる成分を含むこともセージならではの特徴です。

セージに含まれる代表的な成分は以下の通りです。

抗酸化作用として、クロロゲン酸、カルノシン酸、フラボノイド、サポニン、カルノソールなど。

気分を高める成分として、ツジョン、シネオール、ボルネオールなど。

ホルモンバランス調整や、ストレス緩和成分として、エストロゲン、タンニンなど。

つまり、「セージを食べると健康になる」という言葉を言い換えると、
「セージを食べると細胞の老化が遅れさすことができ、いつまでも若々しくいられる。」
ということになります。

セージの育て方

セージは種まきでも、市販の苗でも栽培できます。

セージのタネはホームセンターなどで年中買えますし、苗は春~夏ごろに売られています。

タネが手に入りやすく、育ててみると年中収穫できるセージ。
キッチンハーブやベランダの片隅で育てるのがおすすめです。

セージの種まき

セージの種は、寒い季節から暖かい季節へ移行する3月・4月にまきましょう。

種をまくときの注意点は水分と温度。
セージは発芽適温が20~25℃。
この時期の夜や早朝はまだまだ寒いため、少し温度が足りないことがあります。
プランターなら冷える朝と晩は室内へ、外で育てる場合はビニールトンネルなどをして対策をしましょう。
発芽率が良くなるポイントは温度管理です。

また、発芽するまでは水分がいっぱい必要。
種をまき、土をかぶせた表面だけが濡れているという状態ではまだまだ水分が不十分です。
指を土の中に挿してみて、第一関節+アルファ(3~5cm)ほどは湿っている状態にしましょう。

発芽したら水を少し減らした方が根っこの張りが良くなります。
これは植物の根が水分を探すために根を伸ばすからです。
常に水分がある状態だと、根っこも十分に伸ばそうとしなくなります。
しかし、水分が全くのゼロだと枯れてしまいます。
少しだけ厳しめにしてあげましょう。

苗を買う、というのも選択肢の一つです。
シビアな水管理や株を大きくするまでの時間が節約できるので失敗したくない方や初心者の方におすすめです。

セージの増やし方

セージの増やし方は花から種を付け採取する方法と、木質化した茎を剪定し新たな地に挿す挿し芽の2通りがあります。

種を取る方法より挿し芽で増やす方法のほうが簡単なのでおすすめです。

セージを育てているとだんだん枝が古くなって茶色くなります。
このような枝を根元近くで切って新たに若い脇芽を伸ばす“切り戻し”という工程があります。
セージの長期収穫はこの切り戻しがカギを握っています。

切り戻しが遅れると株だけではなく根っこにもどんどん負担がかかってしまい、葉っぱが小さいものしか生えてこなくなってしまいます。
さらに生命の危機を感じるのか、すぐに花を咲かせようとしてしまい長期間採れなくなってしまいます。
切り戻しは増やすためだけではなく、長く生かすためにも忘れずにしましょう。

セージの施肥・防除

セージに肥料を与える場面は一時期なので覚えておいてください。
それは先ほど説明した“切り戻し”の後です。
植物は土の中にある肥料を根っこから吸収して、地上部分に葉っぱや茎として還元し、それらによって光合成をします。
しかし切り戻しをすることによって地上部分に光合成をするための葉っぱがなくなってしまうと、肥料分の収支が大赤字になってしまいます。
それを補うために切り戻しの時は肥料をあげましょう。

種をまいたときや苗を定植した時のような生育初期に肥料がいるのではないか?
と思われるかもしれませんが、それらの場面で肥料が必要なことは稀です。

多くのハーブは成長のために必要な肥料分はごく少量です。
そのため畑やお庭に直接植える場合は自然界の循環(土壌内の微生物や虫の死骸、枯れた雑草など)から生まれる肥料分で十分です。
鉢やプランターで育てる場合に使う市販の培養土にはメーカーにもよりますが肥料分はたっぷり入っています。

したがって成長の初期段階ではすでに必要な肥料分は意識しなくても用意されているのです。

にもかかわらず肥料を与えてしまうと肥料過多になってしまい、根腐れや虫の発生、病気の原因になってしまいますので注意しましょう。

肥料の配合バランスがよい培養土は何といってもタキイの培養土です。

肥料バランス・根っこが張りやすい物理性・価格のバランスがとてもいいのでウチはこれしか使っていません!

セージの収穫

セージの収穫は1年中できます。
若い葉っぱを定期的に収穫しましょう。

また、成長しすぎてしまって邪魔になってきたら、切り戻しによって切り落とし、その切った枝を別の場所に挿せばすぐ根っこがついて成長するので簡単に香り豊かなセージガーデンができます。

セージの栽培のよくある失敗

セージの失敗は梅雨のじめじめとした時期によく起こります。

セージは加湿に弱いため、水を与えすぎてはいけません。

また、風通しにも気配りが必要です。
こまめに収穫しないと一気に成長してセージ自身の葉っぱで過湿状態を作り出してしまいます。そこから病気になったり、葉っぱが汚くなったりしてしまうのでこまめの収穫を心がけましょう。

セージのプランター栽培

畑に直接植えても育てられますが、プランターで育てることもおすすめです。一番のメリットは何といっても見た目のかわいらしさです。小さいプランターでも元気よく生長します。セージのプランター栽培の注意点、ポイントについて紹介します。

プランター栽培のポイント①日当たり

セージを育てる上で、日当たりは必須です。日陰になると湿度が上がってしまうため、病気になる確率が上がります。セージを大きく育てなくても病気対策として日当たりの良い場所で育てましょう。

プランター栽培のポイント②水やり

セージはバジルやクレソンなどと違い、水の要求量は多くないハーブです。そのため水やりは生育初期を除いて3~5日に1回くらいで十分です。発芽のタイミングや定植の時期は根を張るブースターとして水分を必要にするため、乾かさないように注意しましょう。この時期に水を切らすとたちまち枯れてしまいます。

プランター栽培のポイント③冬場の管理

セージのプランター栽培の一番のメリットは寒くなった冬場、室内に移動できるという点です。適度な寒さに当たると香りが増し、葉が肉厚になりますが、生育スピードは遅いです。反対に暖かい室内へ移動させると葉っぱを次から次へと出しますが、1枚1枚は薄めの葉っぱっです。プランターで移動できる環境の強みは、自分の好きな形や大きさの環境へ移動させることでしょう。ぜひ渾身のお気に入りの1枚にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。 

まとめ

前回の記事でセージの健康面についても書きましたが強い抗酸化作用と殺菌作用で美容にとても効果的なセージを毎日長期間採るために家庭菜園をおすすめします。

栽培のコツは市販苗を購入して水や肥料は控え気味。茂らせすぎたらいけないのでそうならないようにたくさんセージの葉っぱをちぎってたくさんセージを摂取しましょう。

とても栽培が簡単なのでぜひセージを育ててみてはいかがでしょうか。