レモンバームティ
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栽培が簡単で、一番香りのいいハーブってなんですか?

 園主 園主

間違いなくレモンバームでしょう。育てやすいし、ハーブの中でも群を抜いて良い香りです。
ただ、生育が旺盛すぎるのでちょっとほったらかすと畑まるごとレモンバーム畑になっちゃうのでご注意を!/char]

レモンバームは古くから「若返りの妙薬」と呼ばれている、歴史のあるハーブのひとつです。

この記事では、レモンバームの特徴や効果・効能、利用法、育て方と増やし方についてご紹介します。

レモンバーム(メリッサ)の歴史

レモンバーム

南ヨーロッパが原産のレモンバームは、開花時期である初夏から夏にかけて、白く小さな花をつけます。

この花には蜜があり、ミツバチが寄ってくることから、ギリシャ語でミツバチを意味する「メリッサ」という別名で呼ばれることもあります。

古代ギリシアでは蜜源植物として栽培されていた歴史があり、レモンバームのハチミツは特においしかったようです。

和名では「セイヨウヤマハッカ(西洋山薄荷)」と呼ばれており、ミントのような形状の葉からはレモンのようなさわやかな香りがするので、さまざまな用途で使用されています。

レモンバームの効能・効果

レモンバームティ

レモンバームは通称【若返りのハーブ】。これは、脳の活性や強壮作用があるとさているとか。

体を冷やす作用が知られているため、風邪の際に温かいハーブティーを飲むと効果的です。

緊張やイライラなどの神経の興奮を安定させる作用や、血圧を下げて心拍を正常に保つ作用、消化を助ける作用も持っています。

レモンバームの使い方

レモンバームは葉っぱ、茎を利用します。葉っぱには香りがたくさんあり、茎にはやや苦みがあります。

茎の部分には苦味があるので、ハーブティーとして楽しむ際は葉の部分のみを使います。

さわやかなレモンの香りは料理の香りづけに用いられ、特に、鶏肉や魚との相性は抜群です。

保存の際は砂糖漬けがおすすめです。

レモンバームの育て方

レモンバームの育て方

レモンバームの栽培はとっても簡単です。繁殖力が強いので、栽培にほとんど手間がかかりません。

地植えの場合は株の間隔を50cm以上とる…といわれていますが、繁殖が旺盛なため、何cmでも変わりません。
鉢やプランターで育てる場合は、直径18cm以上の鉢に植えましょう。

植えつけの時期ですが、3~5月の春頃や、10~11月の秋頃がおすすめです。
暑さや寒さが厳しい季節は発芽がしにくいです。

栽培のポイント

間引きながら育てることで、いつでも収穫できるのがレモンバームの強みです。

葉がある時期はいつでも収穫が可能です。

混み合ってしまった茎は、4~5枚程度の葉を残して間引きましょう。

花後や晩秋に地上部が枯れた後、短く刈り込むことで春頃から新芽が出ます。

よくある失敗

暑さにやや弱いため、真夏の時期は半日陰に入れておくと葉焼けを防げます。

また、特に小さな鉢では水切れにも注意しておきましょう。

病害虫

レモンバームを育てるうえで注意したい病気は、うどんこ病や灰色かび病です。いずれもかびが原因となっています。
こまめに収穫して、風通しを良くしてあげましょう。

また、レモンバームはシソ科の植物なので、虫がつきやすいです。
特にアブラムシやハダニ、ヨトウムシの被害を受けやすいです。
これらの害虫を見つけたら、すみやかに駆除しましょう。

レモンバームの育て方(室内)

室内のレモンバーム

室内の窓辺でも栽培できるので、室外で育てる場合と同じく、真夏の強い日差しや水切れに注意しながら育てましょう。
外で育てるより日差しが優しくなるので、柔らかい葉っぱに仕上がります。

挿し木で簡単!レモンバームの増やし方

レモンバームは種まき、挿し木、株分けなどで増やせます。一番のおすすめは挿し木です。
茎の部分を土や水に差しておくと、根っこを伸ばすのは知っていましたか?

レモンバームは発根性がとても良いので、収穫したすぐ横に差しておいておくだけでどんどんと増やせます。
時期は3~6月頃がおすすめです。

まとめ

レモンバームについてご紹介しました。

栽培の手間がかからず、さまざまな効果が期待できるため、初心者にもおすすめのハーブのひとつです。

ぜひ一度、レモンバームを育ててみてください。