この前キャンプで先輩からもらったモヒートがめちゃくちゃおいしかったです。
何やらミントが普通のミントと違うって聞きました。
先生、このミント何か知ってますか?
それはイエルバブエナっていうミントだね。
スペアミントと全然香りが違うからミント好きに人気のミントだよ。
最近、バーや酒場の経営者の中では取り合いになっているイエルバブエナ。
バーだけではなくキャンパー(キャンプ好き)の間でも人気沸騰中です。
イエルバブエナって珍しいハーブですが育て方は意外に簡単なのです。
・粘土とサラサラで変わる香り
・イエルバブエナの入手方法
・収穫の注意点
ジャンルは私独自の選定です。 また、難易度の☆は数が少ないものは初心者向け、多いものは上級者向けです。 儲かる…
イエルバブエナ(モヒートミント)とは
イエルバブエナ(モヒートミント)の用途
モヒート、ハーブティだけではないイエルバブエナの用途。
イエルバブエナは香りが強く、葉っぱが厚いため、オイルにもしっかり香りが移ります。
おすすめはアヒージョオイル。
あらかじめオリーブオイルにモヒートを瓶詰するだけで、香りがとっても芳醇なオリーブオイルに様変わり。
それをアヒージョやパスタオイルに使用するとGOODです。
他には葉っぱを大量に収穫してお風呂に入れる入浴剤や、袋に入れてサシェとして楽しむのもおすすめです。
イエルバブエナ(モヒートミント)の育て方
日当たり
日当たりは必要です。
日陰で育てるとアブラムシにやられたり、病気になりやすくなったりと軟弱に育ってしまいます。
できるだけ日当たりの良いところで育てましょう。
土
サラサラ、粘土どちらでも育ちます。
粘土質の方が香りが良いものが育ち、サラサラの方が生育が良く育てられます。
挿し芽でどんどん増やしていきたい場合はサラサラ土壌に、香りが良いものを育てたい場合は粘土質土壌で育てましょう。
植え付け・植え方
植えつけ時期は前述の栽培カレンダーの通り、真夏・真冬を避ければいつでも良いです。
イエルバブエナは活着までやや時間がかかるので、定植後、水やりをしっかりとやりましょう。
2,3日は雨などで水やりができればベストです。
イエルバブエナは生育旺盛で1度植えたら植え替えを行いません。
そのため、鉢に植える場合は大き目の鉢で、畑に植える場合はマルチシートなどで雑草対策をしっかりと行いましょう。
肥料
肥料はあまり必要がありません。
イエルバブエナは根っこの張りと肥料の吸収力が旺盛なので、畑に直接植えた場合はまず必要はないでしょう。
鉢・プランターの場合は、ある条件の時のみ液体肥料を使用しましょう。
ある条件とは、春・秋のような本来生育旺盛であるはずの時期に生育がイマイチだったときです。
真夏と真冬は生育不良になるのは当たり前です。
人間にとっても過ごしにくい気温のこれらの時期はいくら野生に近いハーブといえど、堪えます。
この時期に生育が物足りないなぁ、と思って肥料を与えても、根っこの生長・肥料の吸収力も鈍化しているため、肥料を与えても作物は肥料を吸収できません。
つまり真夏・真冬の肥料は無駄になりがちです。注意しましょう。
水やり
植えつけ直後のみ、水が必要です。
イエルバブエナは植えつけまで時間がかかるので、この時期に水を切らさないようにしましょう。
それ以外の管理はほかの作物と同じく、プランターの場合は乾かさないように、畑の場合は適度な雨程度で十分です。
冬越し
イエルバブエナの冬越しの対策は特に必要ありません。
寒さで成長はほぼ止まりますが、霜や寒気で焼けて無くなるということはありません。
ただ、真冬に挿し芽をすると、折った枝のところから焼けてしまうことがあるのでご注意ください。
イエルバブエナ(モヒートミント)の苗の入手方法と選び方
苗はホームセンターや園芸店で入手できます。
私は毎年6~9月ごろ、カインズホームで苗を購入しています。
真冬には販売していないかもせれませんが、春~夏~秋には販売しているお店が多いです。
苗の選び方としてはとにかく大きいものを選べばよい、というものではありません。
苗をポッドから外した時に根っこが回り切っていないもの、根っこの色が茶色ではなく、きれいな白色のもの、挿し芽されてまだ日数があまりたっていなさそうなものを選びましょう。
これらの特徴の苗を若い苗といいます。
できるだけ若そうな苗を選びましょう。
苗はこちらでも購入できます。
・根っこが成長しきっていないもの
・根っこの色がきれいな白色のもの
・挿し芽されてあまり日がたっていなさそうなもの
イエルバブエナ(モヒートミント)の増やし方
イエルバブエナをもっと株数を増やしたい。
ただ、できるだけ購入数は少なくしたい。
という方向けの挿し芽での増やし方です。
1株を購入し、畑にマルチシートを張って大きく育てます。
その親株から枝を折り、水やサラサラの培養土に付け、発根させます。
発根させたら本圃でもプランターでも育苗ポットへ仮り植えでもよいので植えつけます。
これらを繰り返して増やすことができます。
ポイントは親株をとにかく大きくすることと、挿し芽する季節を気を付けることです。
親株が大きければ失敗しても親株からどんどんと新しい芽を出すのでどんどん挑戦できます。
挿し芽する時期は上記の栽培カレンダーの通り、真夏と真冬を避けた過ごしやすい時期に行います。
これでどんどん増やしていきましょう。
イエルバブエナ(モヒートミント)の害虫
イエルバブエナの害虫はアブラムシ、コナガに注意です。
アブラムシは冬の終わりから春に向けて発生します。
一度発生したら爆発的に増え続けるため、
「少しくらい大丈夫だろう。」
と思って放ったらかしにせず、早期発見早期対処しましょう。
コナガは晩夏~初秋にかけて発生します。
コナガはアブラナ科の野菜が特に好きなので、近くの畑にキャベツや白菜を植えるとイエルナブエナまで寄ってきます。
コナガが来ると葉っぱを食べ、穴あきの葉っぱにしてしまうので注意しましょう。
おすすめの農薬はこちらです。
有機栽培でもつかえる生物農薬だから、回数制限がありません。
その分弱い農薬ではありますが、薬害も出にくいですし、農薬を使って気分が悪くなるということも起こりづらいです。
イエルバブエナ(モヒートミント)の収穫
収穫は葉先10~15㎝の柔らかい部分を指でつまんで収穫します。
指でパキッと折れない部分は固すぎるので、食べると違和感が残ります。柔らかい部分だけを使いましょう。
また、収穫しすぎると光合成量が減ってしまうため、成長が鈍化します。
収穫と生長のバランスを考えながら収穫しましょう。
収穫の注意点
真夏と真冬は収穫を抑えめに収穫しましょう。
この時期に葉っぱがなくなるほど収穫してしまうと、切り口が腐ったり焼けたりして一気に枯れてしまうことがあります。
涼しい時期だと収穫のダメージより成長のほうが早いのでほとんど気にしなくて大丈夫なのですが、酷暑、酷寒には気を付けましょう。
まとめ
イエルバブエナは手軽に育てられるし、とても香りが良いハーブです。
生長も旺盛なので一度しっかりと活着すればどんどんと育っていきます。
水面下で話題のイエルバブエナ、ぜひ一度育ててみませんか?