「野菜作りにチャレンジしてみたいけど、うちはお庭がないし、ベランダが狭いから無理かな…」
「自分でイチから育てた野菜を食べてみたいなぁ…」

そんな方に朗報です。
今回は農地を気軽に借りるサービス、貸し農園の紹介です。
借りた畑で好きな野菜を自由に育てることができちゃいます。

今回は市民農園・貸し農園の借り方やポイントをご紹介します。

この記事のポイント

市民農園・貸し農園をレンタルする際のポイント
市民農園と貸し農園って何が違うの?

市民農園・貸し農園を借りる前の事前準備

野菜

勘違いしがちなのですが、貸し農園はいつでも借りたいと思ったときにすぐに借りれるわけではありません。
募集時期が決まっていて、借りられるタイミングは限定的なものが多いんですよね。
タイミングを逃したとしても大丈夫。準備することはたくさんあります。

貸し農園の募集の時期

農園によっては募集の時期が決まっているところがあります。
契約内容も、自動更新か契約終了とともに再抽選か農園によってさまざまです。

新規の利用開始は3~4月からというのが一般的で、希望者が多い場合は抽選や審査が行われるため、前年の秋から3月の間に申し込みの受付が開始されます。
自治体の広報誌や掲示板、インターネットなどで確認しましょう。

借りる前段階での準備

農園を借りる前にどんな野菜を育てたいか考えておきましょう。
また野菜を決めたら、育てるのにはどんな道具がいるかも確認しておきましょう。
場所や環境によっては作りたい野菜が作れないことも…

もし、野菜を育てたことがなく、ちゃんと育てられるか不安であれば、体験農園の講習を受けるのもアリ。
プロの方から指導を受けられるので初心者の方にオススメです。

野菜作りの費用

野菜作りには色々とお金がかかります。
野菜の苗や種、土、肥料、農具など様々な道具が必要になります。
どのくらいお金がかかるか計算しておきましょう。

市民農園、貸し農園、シェア畑…それぞれの違いとは?

畑を借りるサービスにはいろいろな名前がついています。
一つ一つ整理して、自分が楽しめるサービスはどれかしっかりと選別しましょう。

貸し農園とは?

貸し農園は畑の区画を貸し出すサービスの総称です。
シェア畑、市民農園、マイファームなどもここに含まれます。
また、代表的なもので体験農園というものがあります。

体験農園は農家主導の農園で野菜作り基礎から学べます。
農家の方が道具を貸してくれて、収穫や種まきなど農作業の一部を体験できます。

近年、体験農園に宿泊施設を備え付けた滞在型市民農園が流行しています。
アグリツーリズムといい、旅行と農業体験が同時に楽しめます。

市民農園とは?

市民農園とは貸し農園の一つで、農地を貸すだけのシンプルな方式です。
管理人が常駐しているかどうか、休息施設があるかどうかなど、市民農園ごとにサービスが違います。
基本的には貸し出された区画内であれば、自由に野菜を育てられます。
肥料や支柱など野菜作りに必要な道具はレンタルできないところが多いので自分で準備しましょう。

市民農園・貸し農園を選ぶポイントとは?

貸し農園の名称ごとのサービスの違いは理解できたかと思います。
じゃぁその中で自分に合った農園はどれなの?そんな疑問にお答えします。
見分け方のポイントを理解して、自分にあった農園を選びましょう。

貸し農園の選び方

価格
通いやすさ
設備の質
他の借り手の様子

貸し農園の選び方1:価格

当たり前かもしれませんが価格はとても重要です。

例えば月額10,000円と12,000円ではたった2,000円しか変わりません。
しかし、貸し農園は半年~1年契約のものが多いです。
そのため、月額2,000円の差は半年だと12,000円、1年だと24,000円の差となり、結構でかいですよね。

安い方が良いというわけではありませんが、価格に関してはシビアにいきましょう。

貸し農園の選び方2:通いやすさ

通いやすさは結構見落としがちです。
というのは、家から近い=良いと考えがちなのです。

確かに、家から近いとこまめに行けるかもしれませんが、いつでも行けるからいいやとなりがちです。
おすすめはちょっとした遠足気分を味わえる距離であること&菜園終わりに楽しめるスポットが近所にあることです。

車で30~1時間ほどの距離がおすすめです。これくらい離れた距離だと頻繁に通うことができないため、段取りをあれこれと考えて菜園に取り組みます。
実はこれってとても重要なのです。
野菜の栽培は1年に1度しか挑戦する機会がありません。野菜作り歴5年の方でもたった5回しかトライしていません。
1年に1度しかない菜園の機会を段取りよく過ごすことで知識がより血肉となり、1年後にはさらに良いファーマーになることでしょう。

貸し農園の近くにスーパー銭湯などの施設があればさらに良いです。
菜園で汗をかき、そのまま銭湯で汗を流す。健康的で心も休まる休日、ステキですよね。

農業は長丁場なので、通うことが億劫にならないための仕組み作りも大切です。

貸し農園の選び方3:設備の質

「ウチの農園なら、クワやスコップも完備です!」
そう書いてあって喜んで契約。道具は畑で借りられるため、手ぶらで農園へ。

ところが、道具が使いずらい!!
なので自分に合った道具をホームセンターで調達。以後マイクワをいつも持参することに。

こんな話、実際良く聞きます。
道具完備の貸し農園が増えていますが、安くて質の悪い道具や、たくさんの方が利用するため劣化が目立つ道具も散見されます。

契約前の農園訪問時に、どんなレベルの道具が貸してもらえるか確認しておきましょう。

貸し農園の選び方4:他の借り手の方

契約前に農園へ見学に行くとき、どんな方が借りているかチェックしましょう。

やたら口出す人、少し草が生えただけでも怒鳴る人、草ボーボーでも平気な人…
貸し農園にはいろんな人がいます。

自分にとっては当たり前のマナーも守れない人も中に入るでしょう。
どんな人がご近所さんになるのか、よく吟味する必要があります。

どんな雰囲気なのかを調べるのには無料見学がおすすめです。


市民農園・貸し農園を借りるうえで気を付けること

農園は借り物なので利用するうえでのルールがあります。決められたルールを事前に知っておくことで、転ばぬ先の杖となります。

農園のマナー

農園は区画を区切って利用者を決めています。自分の区画の隣は誰かの区画なので雑草を生えたままにしていたり、農具を放置したりしないようにしましょう。

また農薬や肥料を使うときには、ご近所にひと言声掛けをしましょう。

食べ物を畑に入れることもやめましょう。「生ごみは土にかえるからいいや」と思いがちですが、その行為が絶対に許せない方もいます。
周りへの配慮をした行動を心掛けましょう。

地域の方々と仲良く

地域の方にはすれ違う時に挨拶をしましょう。地域の方はよそ者を嫌う性質があるので、挨拶をして悪い人間ではないと教えた方がなにかとお得。

またほかの区画の方とも仲良くしましょう。

まとめ

今回は市民農園・貸し農園の借り方とポイントについて紹介しました。

農地を借りるうえで様々な農園があるので自分のライフスタイルに合った農園を見つけましょう。

そして、農地を借りて楽しいスローライフを送りましょう。