土壌改良材や肥料って種類多すぎて何がいいのかわからないよ~
先生!先生のおすすめを教えてくださ~い
それでは今回は、
プロも愛用のおすすめ土壌改良材・農薬を紹介します。
有機肥料・化学肥料の窒素・リン・カリを含んだ、いわゆる土壌の化学性を改善する肥料は畑の状況によりけりなため、これがおおすすめですと一概には言えません。
化学性の改善は土壌分析をしっかりと行い、対策をすることをおすすめします。
この記事では畑の生物性を改善するための資材と有機栽培でも使える農薬を紹介します。
プロも愛用 おすすめの土壌改良材
生物性の改善のポイントはいかに微生物を増やし、微生物の住み心地を良くするか、という点です。
微生物の住み心地が悪いとせっかく施肥した微生物が無駄になってしまいます。
また、住み心地が良いとどんどん微生物が増え、どんどん土の状況が良くなっていくサイクルができます。
・微生物を増やす
・微生物の住み心地を良くする。
カルスNC-R
豊富な微生物群を含むカルスNC-R。
モミガラなどの有機物と一緒にすき込むことで有害ガスを発生させずに土の中で堆肥化を促します。
おすすめは果菜類のすき込み時や、モミガラで雑草対策をし、作が終了したらカルスNC-Rとすき込む使い方です。
有機物の補給と微生物の増殖により、次作以降、病気に強い土作りができます。
粒状AGフミン
微生物の住みかにあたるAGフミン。
団粒化を促す腐植酸が豊富に含まれているため、保肥力や根張りが良くなります。
土壌の物理性、生物性の改善目的に堆肥を施用する方は必見の資材です。
AGフミンの施肥目安は10aあたり10袋ほど、堆肥の5倍ほどの腐植酸を含んでいるため、完熟堆肥に比べ作業性も値段も断然お得です。
プロも愛用 おすすめの農薬
今回おすすめする農薬の共通点として微生物殺虫剤・殺菌剤のため、ミツバチやマルハナバチなどの益虫への影響が少なく、環境に優しいということ。
JAS法に適合し、有機栽培・特別栽培農産物で使用可能のものを選びました。
ここで紹介する農薬は化学薬品というよりも糸状菌や冬虫夏草などの天然由来の生菌のものばかりです。
そのため、農薬と聞いて取り扱いに苦手なイメージを持たれている方でも、この微生物農薬なら安心できるかと思います。
・使用時期、制限がほとんどなく、使いやすい
・有機JAS適合の安心感
・散布条件が普通の農薬と違う(曇天、過湿時に散布)
・生菌のため保管に気を遣う(炎天下で放置すると菌が即死)
ボタニガード
微生物殺虫剤の中で一番効果があると感じているボタニガード。
アブラムシ、コナガ、アオムシなど、メジャーどころの害虫に適用します。
タフパール
微生物殺菌剤の代表的な製品のタフパール。
うどんこ病、灰色かび病などさまざまな病気に効きます。
ポイントは発病前に散布することです。
マルチを張る前の畝に散布し、マルチを張って定植するだけでも病気になりにくく育ちます。
マイコタール
コナジラミやアザミウマに効果のあるマイコタール。
適用作物は施設栽培のみの表示です。
有効成分がイースト菌の1種のため、甘いパンの香りがします。
微生物農薬では珍しく、箱に「従来の殺虫剤と同等の高い防除効果を発揮します。」との表記がある通り、かなり効きます。
ボトキラー
納豆でおなじみ、バチルス菌が有効成分のボトキラー
発病前の散布、化学剤とのローテーションで効果を発揮しますが、ボトキラー単体でも十分な予防効果があります。
ゼンターリ
ヨトウムシ、アオムシ、コナガに強い効果があるゼンターリ。
今回のシリーズで紹介する農薬の中では、一番売れている商品かもしれません。
白菜のみ薬害の可能性に注意との表記があります。
微生物農薬の注意点
微生物農薬は一般的な農薬と違い、曇天時に散布することで効果を発揮します。
また、保存方法も冷暗所や冷蔵庫の中での保存を推奨するものなど、さまざまです。
農薬の袋や箱の裏に記載されているので、使用の注意点や保管方法は必ず確認しましょう。
・曇天、過湿時に効果を発揮する
・冷暗所や冷蔵保存が推奨される