アレッタってブロッコリーと似ているけど何が違うんですか?
育て方のポイントとかありますか?
アレッタはブロッコリーにケールを掛け合わせた野菜だよ。
だから栄養価がとても高く、注目されているんだ。
今回はアレッタ(スリム)について紹介します。
栄養価が高いだけでなく、どんな土壌で育てても食味が良く育つので、私も毎年育てています。
・アレッタって何者?
・アレッタの育て方
・アレッタのおすすめの作型
参考文献はコチラにまとめてあります。
アレッタとは?
アレッタとは、ブロッコリーとケールを掛け合わせた野菜です。
見た目はブロッコリーの脇芽や茎ブロッコリーのようなかわいらしい見た目です。
また、小ぶりで柔らかいので茎までサクサク食べれます。
アレッタの最大の特徴はなんといっても栄養価でしょう。
ブロッコリー×ケールというだけあって、栄養がとっても豊富です。
アレッタの栄養素
アレッタは、栄養価の高い野菜同士の掛け合わせで生まれた野菜です。
葉酸や各種ビタミンが豊富なブロッコリーにβカロチンをはじめ、ほとんどの栄養含有量が野菜トップクラスのケール。
また、ビタミン(特にC)は水溶性であるため、加熱せずできれば生でいただきたいことが多いのですが、
アレッタは糖度が高く、若い芽を収穫するので生でもムシャムシャ食べられます!
そのため、水溶性のビタミンも加熱せず、たっぷり効率よく摂取できます。
アレッタの種類
アレッタの種類は緑色のもの”アレッタ”と紫色のもの”アレッタパープル”の2種類があります。
この、アレッタパープルという品種はアレッタの栄養素に加え、紫色の栄養である「アントシアニン」も加えられています。
美味しいのはもちろんのこと、見た目も美しく、栄養豊富なアレッタパープル。
スーパーではなかなか見かけませんが道の駅、直売所などではちらほら見かけます。
アレッタの栽培方法
アレッタは7~9月ごろに種をまき、年内~年明けに収穫する作型です。
7月~8月の早い段階で定植できれば年内には収穫できますが、この時期は虫が多いため、あまりおすすめできません。
おすすめは9月播種、10月~11月定植の4月収穫です。
畑にいる期間は長いですが、冬場にゆっくりと株を育てることで、春過ぎ~初夏まで収穫できます。
日当たり
アレッタは日当たりを好む野菜です。
また、アレッタパープルの紫色は冷たい風に強く当たるときれいに発色します。
日当たり・風通しがともに良いところで育てましょう。
土
秋まき冬獲りの野菜は、畑で虫食いの被害を受けることが多いです。
そのため、葉っぱは肉厚で茎もしっかりとした苗を作ることが欠かせません。
アレッタはアブラナ科のなので発芽率は高いです。
そのため発芽の心配はありませんが、しっかりとした苗を作るという観点から、培養土はケチらず、良いものを使いましょう。
おすすめはタキイの培養土です。
価格帯は最高級ではない、お手頃価格ですが品質はバツグンなのでおすすめです。
種まき
アレッタの種まきは7~8月ごろからまきます。
早くまくと、12月から1月ごろに収穫が始まります。
メーカー推奨はこの作型ですが、ゆっくり種をまく方が虫の被害が抑えやすく、育てやすいです。
種まき方法は一般的な128穴セルトレイに土を入れ、一粒一粒まくだけでOKです。
アブラナ科のため、発芽に難しい点はありません。
植え方
本葉3枚ほどで定植します。
株間は30センチもあれば十分です。
黒マルチを引いて雑草対策をしっかりとしていきましょう。
肥料
アレッタ栽培の一番のポイントは肥料配分です。
肥料を与えるタイミングは最初と収穫はじめです。
10月のまだ気温が暖かい時期に定植をし、活着したら1回目の肥料を与えます。
活着してすぐ与えることで、寒さの盛りに入る前までに株を大きくするのを手伝います。
12月~2月くらいまでの寒い時期はいくら肥料を与えてもなかなか吸収してくれません。
寒い季節は根っこの働きもゆっくりとなってしまうためです。
そのため、その時期に入る前の時期の生育初期に肥料を効かせ、スタートダッシュをさせましょう。
次のタイミングは収穫が始まる頃です。
収穫が始まると、植物の体内の栄養収支は収穫される一方のためマイナスになります。
マイナスの栄養を補うためにあらかじめ肥料を与えてあげましょう。
アレッタの病気・害虫
アレッタはブロッコリーとケールの掛け合わせのため、根こぶ病、萎黄病などアブラナ科がよくかかる病気にかかります。
害虫もアオムシ、コナガ、ヨトウムシなどの被害にあいます。
登録農薬は「野菜類」なので、野菜類に対応する農薬を選びましょう。
有機栽培や有機栽培準拠で栽培したい方は、こちらの農薬がおすすめです。
アレッタの収穫
脇芽の出るブロッコリーやスティックセニョール、菜の花を育てたことありますか?
アレッタの収穫方法は基本的にそれらと同じです。
1番花と呼ばれる株の中央にできる大きなつぼみの茎が、親指より糸周り大きくなったぐらが収穫スタートです。
1番花を収穫すると、次から次へと脇芽が出てきます。
脇芽をつぼみのうちに、花が咲く前に次々と収穫しましょう。
花が咲いてしまうと作物は一生を終える準備をします。
花が咲き、種を付けると株は一気に弱まってしまい、収穫できる量が少なくなってしまいます。
こまめに収穫をし、できるだけ花を咲かせる前に収穫しましょう。
アレッタの育て方のまとめは以下の通りです。
・10月定植、4月収穫の遅めの作型が育てやすい。
・1回目の追肥は早めに。真冬の追肥はNG。
・収穫は花や種を付ける前にこまめにするとどんどんとれる。