今回は、農業に必須のアイテムである動噴について紹介します。
・動噴ってどう使うの?
・どんなスペックがいいの?
・おすすめの背負い式動噴は?
そもそも動噴とは?
出典:Amazon
動噴とは、動力噴霧器の略称で、農薬や液肥を散布するのに使う道具です。大きいものだとディーゼルを燃料で動かすものもありますが、耕作面積が3反以下の小規模ならコンパクトな背負い式で十分事足ります。
通常の動噴だと、水を500L用意し、軽トラに20~50キロほどの動噴本体をのせ、50メートルのホースを乗せなければいけないという、準備だけでも重労働。その点背負い式ならコンパクト。散布量は少ないですが狙ったところを決まった量散布するのには十分なのでおすすめです。
動噴は土作りに必須の道具
動噴って農薬を散布するときにしか使わないと思っていませんか?確かに、動噴のメインの用途は農薬散布です。
しかし、無農薬やオーガニックで栽培している方、土作りにこだわりのある方なら動噴は必須です。EM菌や光合成細菌など、肥沃な土作りに欠かせない微生物資材はほとんど液状で販売されています。それを水で希釈してじょうろやポンプで散布なんてもったいない!動噴があれば霧状に効率よく散布できます。そのため、同じ量の資材を散布しても動噴アリとナシでは目に見えて効果が変わってきます。
土壌改良材や菌剤って高いので、効率よくまきたいですよね。
▼土壌改良におすすめの資材はこちらで紹介しています。
おすすめはバッテリー式動噴
背負い動噴にはバッテリー式と手動式があります。手動式のものはレバーを上下して噴霧します。20Lもの水が入ったタンクを背負ってさらにレバーを上下させ続ける動きは相当ハードなのでバッテリー式のものがおすすめです。
バッテリー1本で3.5時間使用できるので、安心ですね。
動噴のかしこい使い方
・水道水だと根詰まりが抑えられる
・農薬と液肥を混ぜて作業短縮
散布に使う水ですが、井戸水を使うと根つまりを起こしやすいです。背負い式動噴のフィルターはとても小さいため、水の中に少しでも不純物があるとすぐに詰まってしまいます。散布には不純物がない、水道水がおすすめです。
「でも水道水って塩素消毒してあるから、微生物材の菌が死なないの?」
そんな疑問もあるかと思います。水道水の塩素は微生物にとっては強力なので、水道水から汲んだ水をすぐに使用することは避けましょう。
水道水をタンクに入れ、日光に当たる場所で1日放置しておけば、ほとんどの塩素が抜けます。農薬や微生物材を散布する1日前に水を用意しておき、散布する直前に混ぜるようにしましょう。
動噴はKOSHIN(工進)がおすすめの理由
背負い式動噴は断トツでKOSHIN製がおすすめです。動噴に限らず、農具は使ってるうちにどこかしら壊れてしまうものです。
業界のトップメーカーであるKOSHIN製のものなら、カーマやカインズ、コメリといった大手ホームセンターでパーツが手に入り、メンテナンスもしやすいのでおすすめです。海外産のメーカーよりも長く使え、修理もしやすいので長い年月で見るとKOSHIN製が一番コスパが良いと思います。