通年収穫できる健康野菜ってなにかありませんか?
年中出荷したくて・・・
それならおかのりがおすすめです。
ほうれん草や小松菜の端境期にも出荷できて育て方も簡単なので紹介しましょう。
この記事ではおかのりについて紹介します。
・おかのりの栄養素
・おかのりの育て方
・長期収穫するには?
当サイトの参考文献はコチラにまとめてあります
おかのりとは?
おかのりとは、原産地はヨーロッパで、オクラやモロヘイヤと同じアオイ科に属する野菜です。
”アオイ科”から想像できるかと思いますが、ネバネバ食感が特徴です。
また、火で炙ると海苔のような旨味が出るので、陸海苔(おかのり)という名前になったそうです。
おかのりの旬
おかのりの旬の時期は冬から春です。
しかし、とても丈夫な野菜なので、暑い夏でもしっかり育ちます。
害虫も付きにくいため、とても育てやすいです。
特にホウレンソウや小松菜のシーズンが終わる2月や3月ごろ、厳しい暑さで葉物野菜の栽培が難しい7月、8月ごろにも育つため、勝手の良い便利野菜です。
おかのりのレシピ
おかのりのレシピは
お浸しや炒め物、納豆にまぜこんだりみそ汁にいれたりして食べられています。
ぬめぬめが特長ですが味そのものの主張が少ないため、シンプルな料理に合います。
保存方法は湿らせてキッチンペーパーで包んで冷蔵保存でOK。
冷蔵庫内で空気が直接当たるとすぐにしなびてしまうので注意しましょう。
おかのりの栄養価
おかのりはビタミンB1、カリウム、カルシウムがとっても豊富に含まれています。
カルシウムはホウレンソウ以上、鉄分はレバー並に含まれているといわれています。
おかのりの育て方
日当たり
おかのりは日当たりを好む野菜です。
日当たりの悪いところで育てると病気になったり、茎が軟弱に育ってしまいます。
日当たりの良いところで育てましょう。
土
おかのりは土質を選ばず、どんな土地でもすくすく育ちます。
高い培養土を使用しても良いですが、安いものでも発芽と初期生育は十分なので、苗を育てる場合は安い培養土を使用するのをおすすめします。
種まき
メーカー推奨の種まき時期は4~11月なので、20度ほど気温があればいつでも播種可能です。
おかのりは発芽率が高いので、種を直接畑にまく直まきでも育ちます。
苗を作る場合でも、128穴セルトレイで1粒1粒丁寧に蒔かなくても大丈夫です。
100円くらいのトロ箱で苗を作るのが簡単です。
トロ箱に培養土をたっぷり詰めて、水圧を使って土を平らにしながら水浸しにします。
そのあと、おかのりの種をばら蒔きして、軽く覆土するだけでOK。
1週間弱で発芽し、1か月ほどで定植できる大きさまで育ちます。
植え付け
発芽して1か月弱で定植します。
おかのりの株間は20~30センチほど。
根の張りがすごいので株間広げすぎると収穫後の後片付けが大変になってしまいます。
肥料
おかのりの肥料設計は株の大きさよりも葉っぱの色に注目しましょう。
もともと濃いめの緑色の葉っぱなので、淡くならないように育てましょう。
葉っぱが淡くなったら窒素系肥料を雨予報の前日にパラパラと撒いてください。
また、元肥が少ないとすぐ花芽を付けます。
長く収穫したい場合は定植前の本圃の元肥をたっぷり与えましょう。
水やり
おかのりは水を欲する野菜ではないので、水やりは雨水程度でOKです。
基本的に定植後は放ったらかし栽培で育つ手のかからない野菜です。
冬越し
冬も特に対策をしなくても育ちます。
霜が降った直後は葉っぱが凍ってしまいますが、日が照ってくるとすぐに元通りになるので心配いりません。
霜が降ると朝一番の収穫は難しいので日中に収穫しましょう。
おかのりの収穫
おかのりは定植後、2~3ヶ月たったら収穫期を迎えます。
葉っぱを収穫しても良いですし、茎を切って脇芽を生長させて収穫してもOKです。
ただ、花を付け始めたら要注意です。
花を付けると花が種になり、作物が一生を終えようとします。
そうなると茎や葉っぱが固くなり、とても食べられる固さではなくなってしまいます。
花を付けたらすぐ花を落とすことで、長期間収穫することができます。
おかのりの病害虫
おかのりの害虫ですが、晩夏から初秋に遭遇するアオムシやヨトウムシ、春先にはアブラムシに要注意です。
葉っぱの表面が産毛で覆われているおかげか、虫の食べるスピードはそこまで早くはありません。
しかし、放っておくと大惨事になりかねないので早めの防除が肝心です。
おかのりの病気
おかのりはうどんこ病、黒斑病、立枯病などがあります。
どれも湿度が高い時期に感染力が高いので、苗の水のやりすぎや畑での排水性に気を付けましょう。
おかのりは農薬の登録は【野菜類】になるので、野菜類に該当する農薬を使用しましょう。
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おかのりの選び方
スーパーでおかのりを買う際の注意点です。
葉っぱはシャキッとしているか、茎の切り口は古くないか、この点に注意しましょう。
古いものだと葉っぱはしなってしまい、味も落ちるので少しでもしなびているもの、古く見えるものは買わないようにしましょう。
まとめ
おかのりの特徴をまとめました。
みなさんも是非一度、育ててみてください!
・通年栽培できる
・栄養豊富な健康野菜
・発芽率が高いので直播でも育つ
・生育旺盛なので花を早めに摘む