

すべてのファーマーの必需品、ごんべえの紹介です。
ごんべえっていくらくらいするの?
ごんべえってどれを選べばいいの?
オプションは何が必要なの?
プロも愛用の播種機
突然ですが種が発芽する条件って知っていますか?菜園経験者なら基本的すぎるかもしれませんがおさらいです。
水・光・温度ですね。
では、複数の種をまき、発芽をそろえるにはさらに何が必要ですか?
均等に整地鎮圧され、均等に覆土された環境です。種を手で直接まいていると、どうしても均等な鎮圧や均等な覆土をすることは難しいと思います。
そこで種まき機の登場です。種まき機があることでたくさんの種を同じ条件で、楽にまくことができます。体の負荷が軽くなり、発芽する確率が上がり、発芽が揃いやすくしてくれるものが播種機なのです。
「でも播種機ってプロが使うものなんでしょ?」そう思っていませんか?
いまでは家庭菜園でも使いやすい安くてコンパクトなサイズのものもあるんです。
今回はすべてのファーマーが買うべき道具NO1の播種機を紹介します。
種まき機の人気NO1は向井工業のごんべえ
出典:株式会社向井工業 https://www.mukai-kogyo.co.jp/about
種まき機は向井工業の「ごんべえ」と矢崎の「クリーンシダー」が人気です。
クリーンシダーは製品が重いです。露地3haほどの大規模面積でたくさん種をまくには向いていますがやはり重いため移動に不便です。
少量多品目の農家さんや家庭菜園の方は小回りの利く向井工業のごんべえがおすすめです。
地域によっては 播種機=ごんべえ という認識の地域もあるくらい、播種機といえばごんべえなのです。
ホウレンソウや小松菜に最適!ごんべえの使い方
では、なぜごんべえがおすすめなのか。その仕組みを説明します。
ごんべえは前輪のタイヤで鎮圧し、溝掘り金具で植穴をつくり、ベルトで種を落下。その後は覆土金具で土を被せ、最後に後輪で鎮圧する、という仕組みです。
はじめはちんぷんかんぷんですが、これだけ覚えてください。鎮圧と覆土と播種と覆土を機会を押して歩くだけでやってくれる機械。歩いているだけで種がまけ、歩いているだけで発芽が揃う。なんと不思議な機械です。
種は小松菜やかぶなどの小さい種はもちろん、ペレットのニンジンやレタスもまけます。
後述するエンドレスベルトを変えれば大豆のような大きな種も播種ができますよ。
ごんべえの値段
野菜作りの始まりである種まき。その種まきを効率的にしてくれるごんべえは安いものだと30,000円ほどで購入できます。
雨に濡れないところで保管しておけば15年以上は使えますよ。播種効率が劇的にあがり、何より腰の負担が無いのでかなりお得かと思います。
ごんべえのオプション
エンドレスベルト
ホッパーアタッチ
補助ハンドル
エンドレスベルト
必須なのはエンドレスベルト。これはベルトによって1粒まきなのか、3粒まきなのかを変えるベルトです。
春夏などの暖かい時期は疎植気味に植えたいので1粒まきで間隔を広めに、反対に秋冬の寒い季節は密植気味で3粒まきにしたい、などのようにまく時期ごとで調節ができます。
↓小松菜やカブにおすすめのエンドレスベルト
ホッパーアタッチ
ごんべえのデメリットは種の量が少ないと、ベルトにうまく種を乗せられないことです。上から下に種を流し、その過程でベルトの穴にいれるごんべえ。しかし、種が多いと気になりませんが、種が少なくなると上手くベルト穴におりません。それを防ぐのがホッパーアタッチです。
補助ハンドル
いくら播種が楽になったといっても、どうしても腰に負担がかかってしまうことがあります。腰を大切にしたい方にはごんべえの補助ハンドルがおすすめです。
新規就農におすすめのごんべえ
ごんべえはたくさん種類があります。上記で紹介したのはどちらかというと家庭菜園の方や、週末農家の方向けの商品です。プロ向け50a以上の管理を目指す方はこの2条用ごんべえがおすすめです。
2条用だけあって、1度に2条まけます。上記のごんべえの半分の作業量です。これがあれば1反、2反の種まきはあっという間に終わります。しかも2条用は倍重いため、鎮圧もしっかりしてくれます。鎮圧をしっかりできると毛管現象により、土中の水分を種が吸収し、発芽率が格段に上がります。
また、2条用は条間も固定のため、理想の条間で種まきもできるため生育効率も高いです。