【プランターOK】コールラビの育て方 レシピや味、栄養について紹介

【プランターOK】コールラビの育て方 レシピや味、栄養について紹介

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道の駅や専門的なスーパーでじわじわ人気が出てきている野菜【コールラビ】の紹介です。
コールラビのおいしいものの選び方、さらには筆者自ら育ててみて気が付いた点や栽培のポイント、経営的観点を紹介します。
おいしい食べ方は料理のプロと直接話し合ったり、筆者自ら料理をしてみるなど生産者視点での”コールラビ”の紹介となります。

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コールラビってどんな野菜?

 

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コールラビとは

コールラビとはアブラナ科の野菜で原産地は地中海です。最近知名度を上げてきていますが、一説によると明治初期にはすでに日本に伝わってきているという意外に歴史の古い野菜なのです。コールラビの名前の由来は、キャベツという意味の“コール”とカブという意味の“ラビ”から由来しています。肥大した茎の部分を食べ、大きさは握りこぶしより一回り大きいくらいの大きさで直径10センチを超えるものだと“ス”が入って固くなってしまいます。

コールラビの品種

一口にコールラビといっても様々な品種があります。その中でも一番有名な品種は何といっても【グランドデューク】(タキイ種苗)です。味もよく育てやすい品種で、価格もお求め安い値段となっていることから家庭菜園だけでなく、専業農家からも人気のある品種です。そのほかには【コラビレッド】(ナント種苗)に代表される鮮やかな赤色の品種もあります。赤色の品種は長い時間熱を加えると赤色が落ちてしまうので鮮やかな色味を生かすにはサラダで召し上がることをおすすめします。

コールラビの選び方

おいしいコールラビを選ぶポイントは3つあります。

 
 
 
 
 
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1つ目は新鮮そうに見えるものコールラビは肥大した茎から大きな葉っぱが生えています。店頭に並ぶときには歯を切り落とすのでその切り落とした切り口に注目してください。新鮮な切り口はみずみずしく、色も白っぽいか薄緑色です。日がたったものは黒ずんでいたり、もしくは腐敗し始めているものもあるため、要注意です。
2つ目はずっしりと重みを感じるもの。野菜全般に言えますが見た目は小さいのにずっしりと重く感じる密度の多い野菜を選びましょう。
3つ目は大きすぎないもの。大きすぎるコールラビは皮の部分が固くなりすぎている場合があります。そうなると結局厚く皮をむくことになるので食べることのできる部分は少なくなってしまいます。目安としては直径10センチ弱、握りこぶしより少し大きいくらいのものを選びましょう。

コールラビの栄養価

コールラビの栄養価の一番の特徴はビタミンC含有量です。キャベツや大根に比べ、かなり豊富なビタミンCを含んでいます。また、一般的には熱調理で流出しやすいビタミンCですが、コールラビの場合、緻密な繊維でビタミンが囲まれているため、流出しにくいそうです。ほかにはビタミンUやグルコシノレートが豊富に含まれています。

コールラビの効能

ビタミンCには抗酸化作用、免疫活性作用があるため、老化防止や若々しい見た目を保つ効果があります。ビタミンUは別名キャベジンといわれていて、胃腸の調整に働きます。グルコシノレートは刻む、噛むといった刺激を与えることで酵素とまじりあうことで、抗がん作用が期待されている成分です。

コールラビの食べ方

コールラビは生で食べるとブロッコリーやキャベツのような甘みとカブのような緻密な食感があります。ですので薄くスライスして生でサラダとして食べることが多いです。また、カブのように煮崩れしにくく大根のように味がしみこみやすいので煮物にもよく使われますが、味そのものを一番楽しめる食べ方はソースとして使うことです。
フレンチ料理でよく使われていますが一般家庭でもバーニャカウダのソースとして使ってみてはいかがでしょうか。
因みに、コールラビは食べごろの大きさだとしても皮は固く厚いでので皮をむくときは厚めに剥きましょう。

コールラビの育て方

コールラビの旬

コールラビはキャベツやカブと同様に年中出回っていますが、冬に旬を迎える野菜です。そのため晩夏~秋口に種をまき始めると育てやすく、栄養価も高くておいしく食べられます。寒さに当り、ゆっくりと生長することで甘みが増し、おいしいコールラビが育ちます。

コールラビの種まき

コールラビの種まきの方法は2通りあります。まず1つ目はニンジンやカブのように畝を立てて直接まく方法です。この方法だと種まきは容易ですが間引きが少し手間がかかります。2つ目の方法としてマルチを張ったところへ穴をあけ、そのあなに数粒ずつ種をまく方法です。種をまくのが手間ではありますが、冬のあいだ地温を確保できるので早く大きく育てることができます。少し面倒ではありますがコールラビの種はほかのアブラナ科の種と比べても価格が高いので、2つ目の方法で種の無駄なく育てることがお勧めです。
また、ブロッコリーや大根といった冬野菜よりも種をまいてから短い期間で収穫できることから、畑の中途半端に空いたスペースを有効活用するのにも向いている野菜です。

コールラビの食べごろ

前述したとおり、握りこぶしより一回り大きいくらいの直径10センチ弱が食べごろです。9月上旬に種をまくと12月中には握りこぶし大になり、寒さのために生育が止まるのでゆっくり収穫しても問題ないのですが、9月播種で在甫期間(畑で植わっている期間)が長くなるころ、冬を終えて二四節気で“啓蟄”を迎えるころになるとすぐに固くなってしまうので収穫のタイミングには要注意です。また、種まき時期が遅れたため、大きくなる前に冬本番を迎えると、コールラビ自体がゴルフボール大にしか成長せず、しかもとても固い状態になってしまうような失敗はよくあります。種まき時期と収穫時期は計画的に行いましょう。

コールラビの経営的観点

 
 
 
 
 
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冬野菜の栽培期間として、白菜やブロッコリーが80~150日、大根が60~90日なのに比べてコールラビの場合、早いものは50日ほどで収穫サイズを迎えます。さらに、1つあたりの値段も直売所で150円~400円と高値を付けることのできる野菜の一つです。また、栽培期間中の害虫や病気の耐性はキャベツやブロッコリーと同じくらいですが、虫はまず葉っぱから食べるのでコールラビの商品価値自体は下がりにくいです。収穫後の調整作業も楽な野菜です。白菜や大根に比べ商品1つあたりが軽く、葉っぱを切り落として出荷するだけなので、腰への負担も少なく、非常に手間のかからない野菜といえるでしょう。ただし、知名度の低さゆえに数をさばける野菜ではないので出荷量は検討が必要です。スーパーや直売所出荷では売れるまで時間がかかりそうなのであまりお勧めはできませんが、個人宅配で説明書付きで販売すれば、話の小ネタにもなるのでお勧めです。

まとめ

歴史が古く、見慣れない風貌で、栄養価の高い意外な野菜のコールラビ。見慣れないだけで白菜やキャベツなどのアブラナ科野菜と特徴はよく似ています。そのため、野菜がおいしくなる理由や不味くなる理由はどれも同じであることが多いです。おいしい白菜を育てている畑では、きっとおいしいコールラビもできるでしょう。農家の方も家庭菜園の方も是非一度、コールラビを育ててみてはいかがでしょうか。

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