ルバーブ 育て方
 園主 園主

ルバーブの栽培は簡単なので誰でも育てられると思います。
今回はルバーブの育て方について紹介しましょう。

この記事ではルバーブの育て方のポイントについて紹介します。

この記事のポイント

・ルバーブの育て方
・ルバーブの収穫のコツ

参考文献はこちらにまとめてあります。


 

ルバーブの育て方 

ルバーブ 育て方

ルバーブの育て方のポイントは2点です。

1.根張りの面積を確保する。

2.湿気対策をする。

畑で育てる場合は株間広めで植え、高い畝を作り、水はけをよくする方法が考えられます。プランターで育てる場合は以下のポイントを意識してください。

 

ルバーブは湿気にとても弱いので、苗づくりには水はけの良い培養土を選びましょう。

本圃が粘土質だと越年が難しく6月の梅雨の時期に病気になりがちです。

水はけの良いところに定植をしましょう。

苗づくりにおすすめの培養土は、タキイ種苗の培養土です。

水はけもよく、肥料分もしっかりと含まれているので育てやすいです。

 

 

日当たり

ルバーブは日当たりを好む野菜です。

日当たりの悪いところで育てると、可食部の茎が貧弱になる、病気にかかりやすいなどの症状が起こります。

日当たりの良いところで育てましょう。

畑に直接植える場合は2か月以上前に堆肥をたっぷりと入れてよく混ぜた状態にマルチを張ります。

地域によりますが、暑さの厳しい地域では暑さを緩和する白マルチがおすすめです。

大量の敷きわらやもみ殻をまくとなおよいです。

また、ルバーブは加湿に弱いです。

プランターや鉢の場合はできるだけ水はけのよいものを、畑の場合は高畝にするなどの水はけ対策忘れずに行いましょう

定植後の水やりはそこまで神経質にならなくてOK。

ルバーブは湿気には弱いですが乾燥に強いので他の作物と比べて水はやや少なめで管理しましょう。

種まき

ルバーブの発芽適温は20℃~25℃なので春先の3~5月、秋の9~11月が種まき時期です。

ルバーブは寒さに強く暑さに弱いため、秋まきの9月~11月播種が簡単です。

発芽してクラウンと呼ばれる根元の茎の膨らんだところが現れてからは生命力が強いです。

葉っぱが枯れてしまったかな?と思っても諦めないでクラウンを見てください。

葉っぱが枯れていてもクラウンが生きていたらまた復活します。

クラウンが生成されるまでは特に水の管理に気を付けましょう。

 

苗選び

ルバーブの苗は茎が伸びすぎていなく、葉っぱが2枚以上大きく開いているずんぐりむっくりなものを選びましょう。

茎がひょろ長いものは暑さや寒さに対応できず、定植後の育ちが悪いです。

自作した苗に葉っぱが1枚も出ておらず、クラウンがある状態でも一応は育ちます。捨てないようにしましょう。

最近ではカインズやカーマなどの大手ホームセンターでルバーブの苗を見かけることがあります。

時期は9月ごろ。

種から育てるのには自信がないという方は苗から育てるのも手です。

植え付け・植え方

一般的にはルバーブの株間は株間40cm~50㎝ほどといわれていますが、私は1m取っています。

これは風通しを良くするためです。

ルバーブは湿度と気温が上がる6~と8月ごろに病気になりがちなので、真夏時は遮光ネットでトンネルをかける、半日蔭の涼しいところで植えるなどの対策をしましょう。

肥料

ルバーブは長期間育てるため、肥料をたくさん消費します。

元肥を少し多めにしましょう。

追肥をする場合は液肥と呼ばれる、水に溶かしてあげるタイプのものがおすすめです。

固形の化成肥料を追肥すると、肥料やけをおこして腐らしてしまう確率が高くなりますので気を付けましょう。

追肥の時期としては冬に定植したものだと3月~4月ごろまでには終わらせましょう

この時期までに厳しい夏を超える十分な体作りをしてあげるイメージです。

暑くなってきてからの追肥は病気や腐りにつながるので、できるだけ控えましょう。

また、寒い時期の追肥は肥料分を与えても寒くて吸収しにくくなっています。それに気づかず、「肥料が効いてないなぁ」と、どんどん与えてしまわないようにしましょう。

株分け

2年目以降、株が大きく育ったら4月ごろに株分けという作業をしましょう。

スコップで根を傷付けないように掘って、適当な大きさに分けます。

毎年順番に計画的に株分けを行えば、長い年月かけて収穫し続けることができます。

プランターでルバーブを育てる

ルバーブの育て方

ルバーブは気候の条件さえ整えば毎年収穫できる多年草です。

そのためプランターや鉢で育てる場合、初めに含まれる肥料分(元肥)は多めのものを選びましょう。

また、根を深く張る植物なので、できるだけ底の深いプランターや鉢を選び、土をたっぷり入れて育てるとよく育ちます。

ルバーブの害虫・病気

 
 
 
 
 
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ルバーブの害虫は主にアブラムシとナメクジが発生します。

アブラムシは水で流せば流れるため、直接的な被害は少ないですが、病気を媒介させます。

また、ナメクジは葉っぱだけではなく茎を食べ、商品価値を下げてしまうので対策をしましょう。

病気はうどんこ病という、葉っぱに白い粉のようなものが付く病気が発生することが多いです。

1株が病気になると雨風で病原菌が畑全体に蔓延してしまう可能性があるため、被害を受けた株を見つけ次第、早めに撤去しましょう。

病気の原因としてはアブラムシが媒介するケースと、雨などの水による泥の跳ね返りが考えられます。

対策として、アブラムシは見つけ次第、農薬散布をする、泥の跳ね返りは敷きわらやバークチップなどを土の表面に敷くなどがあります。

また、害虫・病気を農薬で対処する場合、ルバーブは登録上「野菜類」になります。ご注意を。

野菜類に使える農薬としておすすめのものは、殺虫剤で「マイコタール」、殺菌剤で「タフパール」です。

どちらも有機JAS認定農薬なので農薬アレルギーの方も安心して使えるかと思います。マイコタールはイースト菌由来の菌を使用しているため、できたての食パンのような甘い香りがします。

また、殺菌剤のタフパールはルバーブの植えつけ時に使用すると効果的です。ルバーブの苗を薬剤に数分浸すだけで、生育後の耐病性がかなり上がります。参考にしてみてください。

おすすめの農薬はこちらでまとめています。

家庭菜園ですぐ使える!おすすめ農薬・土壌改良材7選【有機栽培対応】

ルバーブの収穫時期

一般的にルバーブの1年目は、株を大きくするため収穫は行わないといわれています。

しかし、温暖化の影響もあり、長野県や北海道などの夏でも涼しい地方以外では越年できない可能性があります

そのため、1年目から収穫することをおすすめします。

また、越年させ2年目から収穫する場合の大株でも、肥料の与えすぎのものは枯れやすいです。

しっかりと根張りを意識し、焦らずじっくりと育てていきましょう。

5月ごろから茎の長さが20cm以上になり、収穫ができます。茎を根元からやさしく削いで収穫しましょう。葉っぱはシュウ酸という成分が多く含まれるので食べないようにしてください。

収穫の注意点

一度に同じ株からたくさん収穫してしまうと、次の茎が出てこず、株ごと弱ってしまい、そのまま枯れてしまいます。

一度に収穫しすぎないようにしましょう。また、収穫時の天候にも注意が必要です。

雨の日の収穫は、収穫時に負った傷から病原菌が侵入しやすくなっています収穫はできるだけよく晴れた日に行いましょう。

 

ルバーブの育て方の注意点

ルバーブの収穫

ルバーブの育て方の注意点①花

4月~5月ごろになるとつぼみを付け、花が咲きます。

花を咲かせてしまうと栄養が花へ取られてしまうため、株全体が痩せこけてしまいます。

花や種を採る場合は別として、長期間、収穫する場合はこまめに花を付けた箇所を切り落としましょう。

ルバーブの育て方の注意点②湿度

ルバーブは湿気にとても弱い植物です。

土壌はできるだけ砂地のところで、畝を高くして水はけのよい環境で育てましょう。

 ルバーブの育て方の注意点③泥はね

激しい雨などで泥が跳ねてルバーブに当たると、そこから腐る、病気になることがあるので、敷きわらやバークチップなどで泥はねを防ぎましょう。

プランターや鉢植えの水やりの際も、激しく水をかけることなく、シャワー状や霧状に優しく水やりをしてください。

まとめ

ルバーブ栽培の注意点

・湿度に注意
・収穫の気候に注意
・肥料のやりすぎに注意

ルバーブは夏場の管理さえ気を付ければ簡単に育つ野菜です。また、場所は取りますが管理はほとんどほったらかしなのでもし畑が空いていてスペースがもったいないと思っているのなら、広々と育ててみてはいかがでしょうか。

人気も知名度もまだまだ少ないルバーブですが、栽培ラインナップとして持っていればお客さんの目を引くこと間違いないので、一度挑戦してみてはいかがでしょうか。

 園主 園主

ルバーブの栽培は簡単なので誰でも育てられると思います。
今回はルバーブの育て方について紹介しましょう。

この記事ではルバーブの育て方のポイントについて紹介します。

この記事のポイント

・ルバーブの育て方
・ルバーブの収穫のコツ

参考文献はこちらにまとめてあります。


 

ルバーブの育て方 

ルバーブ 育て方

ルバーブの育て方のポイントは2点です。

1.根張りの面積を確保する。

2.湿気対策をする。

畑で育てる場合は株間広めで植え、高い畝を作り、水はけをよくする方法が考えられます。プランターで育てる場合は以下のポイントを意識してください。

ポイント

・底の深い、大きいプランターを選ぶ。
・水はけの良い土を購入する。
・十分な風通しを確保する。

 

ルバーブは湿気にとても弱いので、苗づくりには水はけの良い培養土を選びましょう。

本圃が粘土質だと越年が難しく6月の梅雨の時期に病気になりがちです。

水はけの良いところに定植をしましょう。

苗づくりにおすすめの培養土は、タキイ種苗の培養土です。

水はけもよく、肥料分もしっかりと含まれているので育てやすいです。

 

 

日当たり

ルバーブは日当たりを好む野菜です。

日当たりの悪いところで育てると、可食部の茎が貧弱になる、病気にかかりやすいなどの症状が起こります。

日当たりの良いところで育てましょう。

畑に直接植える場合は2か月以上前に堆肥をたっぷりと入れてよく混ぜた状態にマルチを張ります。

地域によりますが、暑さの厳しい地域では暑さを緩和する白マルチがおすすめです。

大量の敷きわらやもみ殻をまくとなおよいです。

また、ルバーブは加湿に弱いです。

プランターや鉢の場合はできるだけ水はけのよいものを、畑の場合は高畝にするなどの水はけ対策忘れずに行いましょう

定植後の水やりはそこまで神経質にならなくてOK。

ルバーブは湿気には弱いですが乾燥に強いので他の作物と比べて水はやや少なめで管理しましょう。

種まき

ルバーブの発芽適温は20℃~25℃なので春先の3~5月、秋の9~11月が種まき時期です。

ルバーブは寒さに強く暑さに弱いため、秋まきの9月~11月播種が簡単です。

発芽してクラウンと呼ばれる根元の茎の膨らんだところが現れてからは生命力が強いです。

葉っぱが枯れてしまったかな?と思っても諦めないでクラウンを見てください。

葉っぱが枯れていてもクラウンが生きていたらまた復活します。

クラウンが生成されるまでは特に水の管理に気を付けましょう。

 

苗選び

ルバーブの苗は茎が伸びすぎていなく、葉っぱが2枚以上大きく開いているずんぐりむっくりなものを選びましょう。

茎がひょろ長いものは暑さや寒さに対応できず、定植後の育ちが悪いです。

自作した苗に葉っぱが1枚も出ておらず、クラウンがある状態でも一応は育ちます。捨てないようにしましょう。

最近ではカインズやカーマなどの大手ホームセンターでルバーブの苗を見かけることがあります。

時期は9月ごろ。

種から育てるのには自信がないという方は苗から育てるのも手です。

植え付け・植え方

一般的にはルバーブの株間は株間40cm~50㎝ほどといわれていますが、私は1m取っています。

これは風通しを良くするためです。

ルバーブは湿度と気温が上がる6~と8月ごろに病気になりがちなので、真夏時は遮光ネットでトンネルをかける、半日蔭の涼しいところで植えるなどの対策をしましょう。

肥料

ルバーブは長期間育てるため、肥料をたくさん消費します。

元肥を少し多めにしましょう。

追肥をする場合は液肥と呼ばれる、水に溶かしてあげるタイプのものがおすすめです。

固形の化成肥料を追肥すると、肥料やけをおこして腐らしてしまう確率が高くなりますので気を付けましょう。

追肥の時期としては冬に定植したものだと3月~4月ごろまでには終わらせましょう

この時期までに厳しい夏を超える十分な体作りをしてあげるイメージです。

暑くなってきてからの追肥は病気や腐りにつながるので、できるだけ控えましょう。

また、寒い時期の追肥は肥料分を与えても寒くて吸収しにくくなっています。それに気づかず、「肥料が効いてないなぁ」と、どんどん与えてしまわないようにしましょう。

株分け

2年目以降、株が大きく育ったら4月ごろに株分けという作業をしましょう。

スコップで根を傷付けないように掘って、適当な大きさに分けます。

毎年順番に計画的に株分けを行えば、長い年月かけて収穫し続けることができます。

プランターでルバーブを育てる

ルバーブの育て方

ルバーブは気候の条件さえ整えば毎年収穫できる多年草です。

そのためプランターや鉢で育てる場合、初めに含まれる肥料分(元肥)は多めのものを選びましょう。

また、根を深く張る植物なので、できるだけ底の深いプランターや鉢を選び、土をたっぷり入れて育てるとよく育ちます。

ルバーブの害虫・病気

 
 
 
 
 
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ルバーブの害虫は主にアブラムシとナメクジが発生します。

アブラムシは水で流せば流れるため、直接的な被害は少ないですが、病気を媒介させます。

また、ナメクジは葉っぱだけではなく茎を食べ、商品価値を下げてしまうので対策をしましょう。

病気はうどんこ病という、葉っぱに白い粉のようなものが付く病気が発生することが多いです。

1株が病気になると雨風で病原菌が畑全体に蔓延してしまう可能性があるため、被害を受けた株を見つけ次第、早めに撤去しましょう。

病気の原因としてはアブラムシが媒介するケースと、雨などの水による泥の跳ね返りが考えられます。

対策として、アブラムシは見つけ次第、農薬散布をする、泥の跳ね返りは敷きわらやバークチップなどを土の表面に敷くなどがあります。

また、害虫・病気を農薬で対処する場合、ルバーブは登録上「野菜類」になります。ご注意を。

野菜類に使える農薬としておすすめのものは、殺虫剤で「マイコタール」、殺菌剤で「タフパール」です。

どちらも有機JAS認定農薬なので農薬アレルギーの方も安心して使えるかと思います。マイコタールはイースト菌由来の菌を使用しているため、できたての食パンのような甘い香りがします。

また、殺菌剤のタフパールはルバーブの植えつけ時に使用すると効果的です。ルバーブの苗を薬剤に数分浸すだけで、生育後の耐病性がかなり上がります。参考にしてみてください。

おすすめの農薬はこちらでまとめています。

家庭菜園ですぐ使える!おすすめ農薬・土壌改良材7選【有機栽培対応】

ルバーブの収穫時期

一般的にルバーブの1年目は、株を大きくするため収穫は行わないといわれています。

しかし、温暖化の影響もあり、長野県や北海道などの夏でも涼しい地方以外では越年できない可能性があります

そのため、1年目から収穫することをおすすめします。

また、越年させ2年目から収穫する場合の大株でも、肥料の与えすぎのものは枯れやすいです。

しっかりと根張りを意識し、焦らずじっくりと育てていきましょう。

5月ごろから茎の長さが20cm以上になり、収穫ができます。茎を根元からやさしく削いで収穫しましょう。葉っぱはシュウ酸という成分が多く含まれるので食べないようにしてください。

収穫の注意点

一度に同じ株からたくさん収穫してしまうと、次の茎が出てこず、株ごと弱ってしまい、そのまま枯れてしまいます。

一度に収穫しすぎないようにしましょう。また、収穫時の天候にも注意が必要です。

雨の日の収穫は、収穫時に負った傷から病原菌が侵入しやすくなっています収穫はできるだけよく晴れた日に行いましょう。

 

ルバーブの育て方の注意点

ルバーブの収穫

ルバーブの育て方の注意点①花

4月~5月ごろになるとつぼみを付け、花が咲きます。

花を咲かせてしまうと栄養が花へ取られてしまうため、株全体が痩せこけてしまいます。

花や種を採る場合は別として、長期間、収穫する場合はこまめに花を付けた箇所を切り落としましょう。

ルバーブの育て方の注意点②湿度

ルバーブは湿気にとても弱い植物です。

土壌はできるだけ砂地のところで、畝を高くして水はけのよい環境で育てましょう。

 ルバーブの育て方の注意点③泥はね

激しい雨などで泥が跳ねてルバーブに当たると、そこから腐る、病気になることがあるので、敷きわらやバークチップなどで泥はねを防ぎましょう。

プランターや鉢植えの水やりの際も、激しく水をかけることなく、シャワー状や霧状に優しく水やりをしてください。

まとめ

ルバーブ栽培の注意点

・湿度に注意
・収穫の気候に注意
・肥料のやりすぎに注意

ルバーブは夏場の管理さえ気を付ければ簡単に育つ野菜です。また、場所は取りますが管理はほとんどほったらかしなのでもし畑が空いていてスペースがもったいないと思っているのなら、広々と育ててみてはいかがでしょうか。

人気も知名度もまだまだ少ないルバーブですが、栽培ラインナップとして持っていればお客さんの目を引くこと間違いないので、一度挑戦してみてはいかがでしょうか。