【じゃがいもの種類】主要40品種の特徴を紹介

【じゃがいもの種類】主要40品種の特徴を紹介

この記事ではじゃがいも(馬鈴薯)の原産地やおいしいじゃがいもの選び方、保存方法について解説していきます。この記事を読むことでじゃがいものことをよく理解できるので、さらに上手に栽培できるかと思います。

参考:【じゃがいもの栽培方法】狙った大きさに育てるコツや追熟の方法

じゃがいもの基本情報

じゃがいもと新じゃがの違いをはじめ、じゃがいもの産地や原産地、栄養価について紹介します。

じゃがいもの産地と原産地

じゃがいもは、南アメリカのアンデス地方が原産のナス科の野菜です。日本で本格的に栽培されるようになったのは明治以降といわれ、国内生産量の約8割を北海道が占めています。じゃがいもの栽培は全国で可能のため、北海道のほかには長崎や鹿児島、茨城や千葉でも栽培されています。

新じゃがとは?

新じゃがとは、春先に収穫された皮が薄くてみずみずしいことが特徴のじゃがいもです。じゃがいもは通年出回っていますが、ほとんどが北海道で9月ごろに収穫され、貯蔵されたものです。じゃがいもは日本全国で栽培が可能のため、冬に植えたものが九州では早ければ3月ごろから収穫され、関西・東海地方では4、5月ごろに収穫、といったように「新じゃが全線」が北上し、ゴールの北海道へ到達します。北海道の貯蔵されるじゃがいもは9月ごろに収穫され、春まで順次出荷されていきます。寒さに当たり、でんぷんが糖に変換されながら貯蔵されたものが通常のじゃがいも、とれたて新鮮でみずみずしくて皮ごと食べられるのが新じゃがです。

じゃがいもの選び方

芽が出ていないもの、緑がかったものは毒なので避けましょう。おいしいじゃがいもを選ぶポイントは皮が滑らかなものやデコボコが少ないもの。シワや傷のないもの。水分が飛んで、しなびた感じではないものを選びましょう。じゃがいもは栽培環境だけではなく、貯蔵や流通の環境にも左右されます。例えば、じゃがいもの皮が緑色になる原因は日光を浴びたからだけではなく、蛍光灯の光でも変色します。また、じゃがいもの運搬中にじゃがいも同士が擦れてしまってそこから傷むことも考えられます。じゃがいもの陳列されている状況も確認しましょう。

じゃがいもの保存方法

じゃがいもは暗くて風通しの良いところで保存しましょう。じゃがいもは収穫後もずっと、光を求めて、芽を伸ばそうとします。その芽が毒を含んでいるので気を付けましょう。貯蔵に向くイメージのじゃがいもですが、一般家庭で長期的に貯蔵するのは気温や湿度管理の側面から難しいです。購入後すぐに使い切るのがベストですが、安売りなどで買い過ぎてしまった場合は湯がいてマッシュポテトにすれば冷凍保存ができます。家の中の冷暗所に置いておくよりは冷凍保存することをおすすめします。因みに、よくリンゴの発するエチレンガスはじゃがいもの催芽を抑制するといわれていますが、これは注意しましょう。確かに催芽は抑制されますが、リンゴとじゃがいもを近くに置くことでリンゴが腐り、その菌がじゃがいもに伝染することがあります。じゃがいもの近くには腐りやすいものは置かないようにしましょう。

じゃがいもの栄養価

じゃがいもにはビタミンC,ビタミンB1、B6、ナイアシンを豊富に含んでおり、食物繊維も豊富です。「畑のリンゴ」と呼ばれるほどビタミンCは豊富に含んでいます。また通常ビタミンCは熱に弱い性質があるのですが、じゃがいもの場合はでんぷんに守られているため、加熱しても壊れにくいビタミンCです。

じゃがいもの芽 ソラニン・チャコニンとは?

じゃがいもの芽や、緑色の皮が持つ毒素のソラニンやチャコニン。これらを食べてしまうと吐き気や嘔吐などの症状を引き起こすことがあります。大人なら少量摂取しても大丈夫かもしれませんが、小さなお子様やおじいさん、おばあさんがいる家庭では気を付けましょう。皮が緑化した場合は、厚めに皮をむいて、実が変色していないかを確かめてから調理してください。

じゃがいもの品種

じゃがいもの品種の分類は大まかに3種類あります。マッシュポテトに向く粉質ホクホク系、カレーなどの煮物に向く粘質ねっとり系、その中間です。それぞれどこのグループに分かれるかを理解し、特性を活かすことで料理が格段にうまくなります。

【粉質】ホクホク系

男爵

皮の色:黄

実の色:白

料理:粉ふきいも、ふかしいも

特徴:人気・生産量ナンバーワン。その理由は早く収穫でき、収量が多く、腐りにくいといった優等生っぷり。日本で栽培されているじゃがいもの約20%はこの男爵イモです。そのため短所としては耐病性にやや難あり、いもが空洞化しやすいなどといったことも見受けられます。料理シーンでは煮崩れしやすいため、あえてカレーに入れて長時間煮込むと、出来立てなのに一晩寝かせたような味わいを楽しめます。

 

キタアカリ

 

 

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皮の色:黄

実の色:黄

料理:ふかしいも、コロッケ

特徴:「男爵」と「ツニカ」を交配してできたキタアカリ。ツニカとはジャガイモ栽培の大敵である”ジャガイモシストセンチュウ”の抵抗を持つ品種です。色鮮やかなで形もそろっているため、近年ファンが急増している印象があります。栄養価の面ではカロテンやビタミンC含有量がじゃがいもの中でとても高い(男爵の1.5倍も‼)です。短所としては煮崩れはかなりしやすい点と、芽に赤色の斑点が付きやすいため、見た目が悪くなりやすい点があります。

 

アンデスレッド(レッドアンデス)

 

 

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皮の色:赤

実の色:黄

料理:コロッケ、サラダ

特徴:男爵のような丸みを帯びた形が多いアンデスレッド。実に熱を加えるととても鮮やかな濃い黄色になることが特徴です。この黄色い実はβカロテンが豊富に含まれていることに由来します。アンデスレッドは休眠期間がほとんどないため、収穫後もすぐに芽を出します。そのため、貯蔵はできません。また、収穫し忘れたものは次期に野生化しやすいです。もともと小さい品種のため、無理に大玉を作ろうとすると内部が空洞化しやすいです。

 

べニアカリ

 

 

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皮の色:赤

実の色:白

料理:マッシュポテト、コロッケ

特徴:玉が大きくなりやすく、たくさん収穫できるため、業務用として人気のベニアカリ。休眠期間が長いため、貯蔵性もとても良いです。また、じゃがいもの中ではビタミンCが豊富です。コロッケやマッシュポテトとしてはおいしく食べられますが、ポテトチップスなどの揚げ物にはあまり向いていません。

 

ジャガキッズパープル

 

 

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皮の色:紫

実の色:黄

料理:サラダ、素揚げ

特徴:紫、というよりも黒色に近い皮が特徴のジャガキッズパープル。甘みが強く、色味がキレイなのでその見た目を生かした調理法を。大きさが揃ったものができますが、休眠期間が短いため、すぐに芽を出すので長期間の貯蔵はできません。

 

ジャガキッズ

皮の色:赤

実の色:黄

料理:サラダ、素揚げ

さやあかね

 

 

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皮の色:ピンク

実の色:白

料理:ポテトサラダ

特徴:2006年に品種登録された比較的新しい品種のさやあかね。もともと、無農薬で栽培することを前提として開発されたため、耐病性がとても強く、害虫にも強いため育てやすいです。味もホクホク系で甘みもしっかりとあります。

ディンキー

 

 

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皮の色:薄赤

実の色:白

料理:ポテトフライ

特徴:上品な薄い赤色の皮と実のコントラストがきれいなディンキー。フランス系品種で揚げ物など油との相性がとても良いです。栽培時期は中晩成とやや遅めの収穫になりますが、大玉がゴロゴロとつくので収穫していて楽しいです。デメリットとしては日本の環境に不慣れなためか、病気に弱いことが気になります。

チェルシー

 

皮の色:黄

実の色:白

料理:ポテトサラダ

特徴:生育期間は長く、休眠期間が短い手のかかる子のイメージのチェルシー。1株につくいもの数はとても多いため、1個1個が小さくなりがちです。大きい玉のものを作りたければ、茎を間引きする作業が必要です。手がかかるだけあって、食味・食感はとても良いです。フランスでは定番の品種で、フレンチフライといったらチェルシーといわれるほどだそうです。

はるか

 

 

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皮の色:茶

実の色:白

料理:フライドポテト、マッシュポテト

特徴:2009年に登録された新しい品種のはるか。病気に強いことはもちろん、一番の特徴は食味に特化された改良品種であるということです。薄くスライスしてサラダで食べてもおいしいですし、コロッケでもおいしいです。デメリットは栽培期間がやや長いということです。

キタムラサキ

 

 

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皮の色:濃紫

実の色:紫

料理:サラダ

特徴:皮と実の両方が紫色のキタムラサキ。特に皮の色は黒に近いくらい濃いです。独特な見た目とは裏腹に、ホクホク食感で食味も良いです。後に紹介するシャドークイーンが世に出るまでの短い期間はイロモノじゃがいもの代表的品種でした。

シャドークイーン

 

 

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皮の色:紫

実の色:紫

料理:ポテトチップス

特徴:キタムラサキをさらに濃くした品種のシャドークイーン。アントシアニン含有量はじゃがいも界で1番です。キタムラサキの改良品種だけあって、耐病性や着果数などほとんどの点でキタムラサキより優れています。

 

【粘質】煮物系

デジマ

 

 

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皮の色:薄茶

実の色:薄黄

料理:煮物

特徴:大玉になりやすく、大玉の空洞率が低いことが特徴のデジマ。由来は長崎県の「出島」だそうです。煮崩れはしますが、しやすいというほどではない万能タイプのじゃがいもです。大玉で多収できる品種ではありますが、病気にはやや弱いです。「ニシユタカ」という品種は、デジマの子に当たる品種です。

デフラ

皮の色:薄黄

実の色:白

料理:コロッケ

特徴:フランス系じゃがいもで大玉多収品種のデフラ。デフラに限ったことではないですが、フランス系はどうも病気に弱い傾向があります。品種としては形もそろって収穫できますが、味がまずいわけではないですが特徴も特にないのでおそらく加工用品種かな?と個人的には思っています。

北海こがね

 

 

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皮の色:黄

実の色:黄

料理:フレンチフライ、煮物

特徴:フレンチフライの加工用品種として開発された北海こがね。煮崩れもしにくいため、フレンチフライに限らず様々な調理で使われています。デメリットとしては生育が遅く、いもが大きくなるスピードも遅い点です。

 

サッシー

皮の色:茶

実の色:黄

料理:フライドポテト

特徴:フランス系品種で、油の相性がとても良いサッシー。ポテトフライなどの揚げ物ように改良された品種のため、煮物には向いていません。生育期間はやや長いですが、収量は多いです。

 

コロール

皮の色:茶

実の色:黄

料理:煮物

特徴:フランス系品種の中では1番食味が良いコロール。とにかく甘みが強いことが特徴です。また、収量も多く獲れ、他のフランス系品種のものよりは早めに収穫できます。貯蔵にも適しているため、はじめてフランス品種に挑戦する方におすすめめの品種です。

 

アポリン

皮の色:茶

実の色:黄

料理:煮物

特徴:大きいいもがたくさんつくアポリン。大きく育ちやすいため、空洞化に注意が必要です。日本の品種と違い、空洞化しやすいため、密植気味で栽培するなどといった工夫が必要です。また、休眠期間が短いため、収穫後は早めに使用しましょう。食味はとても良いです。

 

レッドカリスマ

 

 

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皮の色:赤

実の色:白

料理:フライドポテト

特徴:皮の鮮やかな赤い色が特徴のフランス系品種であるレッドカリスマ。フランス系品種では珍しく貯蔵性が長いことが特徴です。そのため、収穫後は太陽や蛍光灯の光が当たらないところなら、長期間保存ができます。色は鮮やかで食欲をそそりますが、味は可もなく不可もなくといったところです。

レッドムーン

 

 

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皮の色:赤

実の色:黄

料理:煮物

特徴:細長い見た目から「レッドメークイン」や「金時メークイン」と呼ばれることもあるレッドムーン。その特徴はとにかく甘みが強いことです。じゃがいもの中で一番甘みが強く、「サツマイモのような」と形容される食味です。晩成に分類される、収穫時期の遅い品種で休眠期間は短いので、やや勝手が悪いと感じるかもしれません。

ロザンナ

皮の色:赤

実の色:白

料理:ポトフ

特徴:煮崩れしないことが特徴のロザンナ。ポトフをはじめ、揚げ物や炒め物にもおすすめです。

 

ノーザンルビー

 

 

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皮の色:ピンク

実の色:ピンク

料理:サラダ、スープ

特徴:大玉多収で鮮やかなピンク色が特徴のノーザンルビー。でんぷん質にアントシアニンが守られているため、加熱しても色が落ちにくいです。また、細長い形の大きいいもが次々に収穫でき、病気にも強いため、簡単にできる奇抜な品種です。

 

ドラゴンレッド

 

 

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皮の色:赤

実の色:ピンク

料理:ポテトサラダ

特徴:ドラゴンレッドはノーザンルビーと似た系統でピンク色のじゃがいもですが、形は小ぶりの楕円形です。食感とタイプとしては割と万能系で煮崩れもややしにくいため、煮物で使うこともできます。

 

シェリー

皮の色:赤

実の色:黄

料理:肉じゃが

特徴:赤系の品種で一番ポピュラーなじゃがいもであるシェリー。小ぶりのいもが次々に着きます。サツマイモを10分の1の大きさにしたような見た目を活かし、そのままの形で調理されることが多いです。形や色のかわいさや食味の良さがロングセラーの秘訣かと思います。

アイノアカ

 

 

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皮の色:淡赤

実の色:黄

料理:カレー、シチュー

特徴:大玉で病気に強いアイノアカ。シェリー同様、赤い皮と黄色い実がとてもキレイです。品種特性として土の中奥深くにいもを着果させるため、収穫時には注意が必要です。

 

メークイン

 

 

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皮の色:黄

実の色:黄

料理:カレー、シチュー

特徴:「May Queen」春においしくなることから名付けられた定番品種。貯蔵性はバツグンで味も合格点。栽培もしやすいため幅広い層から支持されています。

 

とうや

 

 

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皮の色:黄

実の色:黄

料理:煮物、シチュー

特徴:早生品種で大きいサイズになりやすいとうや。耐病性、大きさ、生育期間の速さから、栽培しやすさに特化された品種です。デメリットは食味は悪く、栄養価も低いです。ただ、学校給食などの業務用によく使われているので栄養価をコスパの観点から見ると、まずまずなのでしょう。家庭菜園にはおすすめしづらい品種です。

 

インカのめざめ

 

 

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皮の色:濃黄

実の色:濃黄

料理:フライ、スープ

特徴:糖度が高く、さつまいもや栗のような味わいが特徴のインカのめざめ。果肉がしっかりと詰まっているため、基本的に煮崩れはしません。独特の濃い黄色の実は、カロテノイド系色素で、若さを保つ抗酸化作用が含まれています。色・味・栄養価は文句なしですが欠点は玉が小さいことです。男爵イモが野球ボールほど育つ畑では、インカのめざめはゴルフボール大ほどになりがちです。その欠点を補うほどのおいしさがあるので、栽培は難しいですが人気がある品種です。

インカのひとみ

 

 

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皮の色:赤、黄

実の色:濃黄

料理:シチュー、カレー

特徴:インカのめざめの特性をそのまま、収量を上げるよう改良された品種のインカのひとみ。味の特徴はインカのめざめと同様、かなり良いです。また、煮崩れもしないです。インカのめざめとの違いはやや収量が多いことと、見た目が赤と黄色のまだら模様でかわいらしいということです。

【中間】万能系

グラウンドペチカ(デストロイヤー)

 

 

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皮の色:赤・紫

実の色:黄

料理:肉じゃが、シチュー

特徴:レッドムーンの変異種とされるインパクトの強い外観が特徴のグラウンドペチカ。その見た目からデストロイヤーと呼ばれることも多いです。見た目のイメージとは違い、食感はやや粘質気味で、味はなかなかおいしいです。栽培の観点からは病気に強く、大玉になりやすいです。マルシェなどで棚や売り場のレイアウトを自由に作れる方は、アイキャッチ商品としてグラウンドペチカはおすすめです。

 

シンシア

皮の色:薄黄

実の色:黄

料理:サラダ

特徴:フランス品種で貯蔵性バツグンのシンシア。生でスライスしてサラダに使われることが多いですが、フライドポテトなどの油とは相性が悪いです。生長期間や食感などすべてにおいて平均的なバランスの良い品種です。

 

十勝こがね

 

 

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皮の色:黄

実の色:白

料理:フライドポテト

特徴:男爵とメークインの間のバランス型の北海こがね。ホクホク系ではありますが、煮崩れはしにくいです。一番の特徴は休眠期間が長いため、長期の貯蔵に適しているということです。料理は何でも合い、長期保存ができるうえに、大玉に育ちやすい。とても使い勝手のいい、ユーティリティープレイヤーです。

 

 

タワラヨーデル

 

 

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皮の色:赤

実の色:黄

料理:コロッケ、マッシュポテト

特徴:2011年にできた新しい品種のため病気に強く育てやすいタワラヨーデル。系統としてはアンデスレッドの変異種のため、サツマイモのような甘みと多収性が特徴です。アンデスレッドの栽培で、小さい玉ばかりで悩んでいる方はこちらをおすすめします。

こがね丸

 

 

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皮の色:濃黄

実の色:白

料理:フライドポテト

特徴:フライドポテトのために生まれてきた品種のこがね丸。適正があり、デンプン価がとても高いため高温調理や油との相性がバツグン!また、大玉になりやすいため調理もカンタン。フライドポテト業者視点から逆算されて開発された、マーケティングポテト。

まとめ

食味良好品種はジャガキッズパープル、さやあかね、はるか、コロール、アポリン、スタールビー、インカのめざめ。

多収品種は、タワラヨーデル、ベニアカリ、デジマ、ノーザンルビー、とうや、こがね丸。

高栄養価品種は、キタアカリ、ジャガキッズ、シャドークイーン。

このようにじゃがいもは栽培目的や調理方法で選択肢の幅がとてもあります。どんなじゃがいもをどんな用途て、どう味わうか考えながら品種を選ぶと、じゃがいも栽培もより一層楽しめるかと思います。

参考:【プランターOK】コールラビの育て方 レシピや味、栄養について紹介